レッグ・スプリント

これはなんでしょうか?



正解は◎「添え木」今で言う、ギブスにあたります。

右側が海軍が使用していたもの。

左側はイームズ夫妻が作り上げた、

まるでオブジェおような綺麗な曲線を描くプライウッド製のレッグ・スプリント。




時代はアメリカ、第二次世界対戦中。

当時、チャールズは成型合板の研究開発を行なう

「プライフォーム・ウッド社」を設立しました。

ある日、医師が夫婦を訪れます。

医師は2人の成型合板を見て、これで「添え木」を作れないかと提案しました。

それまでアメリカ海軍が負傷した脚の固定のために使用していたのは、

金属製の添え木。重くて、使い心地も使い勝手も悪いものでした。

2人はまたも自分の脚を実験台にして試作を始め、

完成した添え木に対して、海軍から注文が殺到します。

高い評価を与えられた成型合板の技術に対し、

飛行機のパーツ開発の依頼も受けたそうです。

大戦の終わりまでに作られたレッグ・スプリント、その数は15万個以上。

夫妻のもとには、海軍からの「人命救助に関する感謝状」と

最先端の成型合板技術が残りました。



その技術があったからこそ、数々の名作が生まれました。




この子の名前の由来も夫妻がプライウッドの椅子をつくる為につくった機械、

"Kazam!" machine(カザム!マシーン)からなのでした。

そんなヒストリーと一緒にお届けする「ミッドセンチュリー展」



APARTMENT3階にて開催中です。

ぜひ、ご覧ください。

minowa


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